✍️ シナリオライター/サウンドクリエイター編
シナリオライターとサウンドクリエイター。
どちらもゲームの世界観・没入感を支える 専門職 です。
プランナーやデザイナーとは異なり、採用枠は非常に限られ、就職難易度は高め。
ですが、もし活躍できれば「作品の顔」として強く印象に残る、花形でもあります。
📖 シナリオライター
ゲームの物語を描き、キャラクターに命を吹き込む仕事です。
セリフを書く、世界観を構築する、イベント進行のテキストを作るなどが主な業務。
ただし、就職難易度は最上級レベル。
理由は大きく2つあります。
- 有名なライターを外部起用した方が宣伝効果もある
- 社内で多くのライターを抱えることは難しい
つまり「新卒でシナリオライター採用」というケースは非常に少なく、競争率は極めて高いです。
そのため、評価されるには 「実績」 が必須です。
- シナリオ大賞・小説賞の受賞歴
- Web小説(なろう等)で人気を獲得
- 自作ゲームや同人活動でストーリーを完成させる
これらが大きなアピール材料になります。
ただし現実的には、最初から大作RPGの物語を任されることはほぼありません。
入社してすぐは「UIテキストの文言調整」「称号やアイテム名の命名」「翻訳のサポート」など、地道な仕事から始まるケースが多いです。
だからこそ、「自分は本当にこの修羅の道に挑む覚悟があるのか?」を見極めてほしいと思います。
🎵 サウンドクリエイター
音楽・効果音・ジングルなどを作り、ゲームの雰囲気を形にする仕事です。
特にRPGやアクションゲームでは、音楽がプレイヤーの印象を大きく左右します。
こちらもシナリオライターと同じく、採用枠は限られています。
しかし近年は 個人で活動できる環境が整ってきた職種 でもあります。
- YouTubeやニコニコ動画で自作曲を発表
- BOOTHやSoundCloudなどで販売・公開
- ゲーム制作サークルやコンテストに楽曲提供
こういった実績は、そのままポートフォリオに直結します。
特に「依頼を受けて納品した経験(=外注実績)」は、企業目線で大きな評価ポイントです。
就職活動用ポートフォリオでは、多様な楽曲を提示することが重要です。
- バトル曲
- 街やフィールドの環境音楽
- 効果音やジングル
これらを揃えることで「幅広いシーンに対応できる人材」と伝わります。
🎯 共通して必要な意識
シナリオ・サウンド、どちらも 「個性」と「商業意識」の両立がカギ です。
- 個性だけに走ると「自己満足」と判断される
- 商業的配慮だけだと「魅力のない凡庸な作品」と映る
つまり「ユーザーが楽しめるもの」を前提に、自分らしさ をどう織り込むかが評価ポイントになります。
⚠️ 避けるべきポイント
- 会社が手掛けていないジャンルに特化したポートフォリオ
- 「好きだから作った」だけの単調な作品集
- 完成していない未公開のネタ出しで応募
🌟 評価されるポイント
- 完成度(最後まで形にできているか)
- 幅広さ(複数ジャンル・シーンへの対応力)
- 分析力(市場やユーザーの好みに対する理解)
- 商業意識(作品の意図や目的を説明できるか)