ゲーム開発には3種類の人がいる
言わずもがなですが、ゲーム開発には多くの職種・人材が関わります。
その中で大別すると以下の3種類に分けられます。
- スペシャリスト
- ジェネラリスト
- その他
これを知っているだけで、自分のキャリアの見方や働き方が大きく変わってきます。
スペシャリストとは?
その名の通り、特定分野に特化した人材です。
- この人しか描けない絵
- この人しか組めないコード
- この人しか設計できないシステム
こうした「代替不可能なスキル」を持つ人は、スペシャリストと呼ばれます。
ただし評価が高い分、野心もセットになりやすく「俺がディレクターならもっと…」と不満を持ちやすい面もあります。
ジェネラリストとは?
一方で、幅広く対応できる人材 がジェネラリストです。
特化した領域は持たないものの、複数の分野を一定レベルでカバーできるため、チームにとって非常に重宝されます。
さらに、スペシャリストのスキルを1つ持ちながら、ジェネラリストとしての幅も兼ね備える――
いわば スーパーマン型 も存在します。
キャリアと年代ごとの求められ方
知識として覚えておくと役立つ指標があります。
- 20代 → ジェネラリストが好まれる
スタンスや将来性が重視され、実績よりも「伸びしろ」で判断されます。 - 30代 → スペシャリストが求められる
採用は慎重になり、実績と「バリュー(提供できる価値)」が強く見られます。 - 40代 → スーパーマン型が求められる
作業者として働き続けるのか、それとも先導者になるのか。
最前線で活躍するなら、スペシャリスト+ジェネラリストの両立が必須です。
この基準を知っておくと、今後のキャリア設計がしやすくなります。
なぜ知っておくべきなのか?
人間は「知らされたこと」を意識の対象にします。
CMで見た商品が街で目に入るようになるのと同じです。
スペシャリストとジェネラリストの視点を知ることで、
「あの人はどちらのタイプだろう?」と考えるようになり、自然と観察力も養われます。
そしてそれが、あなた自身が向かいたい方向性と合致すれば理想です。
時代とともに変化する評価軸
かつては「スペシャリスト至上主義」の時代がありました。
しかし近年は スーパーマン型=広く知識を持ちつつ特化を活かせる人材 が評価される傾向にあります。
理由はゲームの複雑化です。
ただ良い絵や良いコードを作るだけでは十分ではなく、
- マーケティング
- 運営観点
- データ構造
こうした複合的な要素を理解していないと、スペシャリストとしてのアウトプットすら最大化されません。
スペシャリストとしてのアウトプットすら最大化されません。
大事なことなので2度言いました。
幅広い知識が無いと「そもそも」スペシャリストたるアウトプットが出せない世界に現代はなっています。
1巻読んだら良い漫画なんです!
1話みたら良いアニメなんです!
これが通用するのは古い考えです
今は数ページ、数分見て「面白そう」「面白い」が担保されないと切り捨てられます。
とはいえ、スペシャリストになれるのも一握り
この書き込みを見るスペシャリストが少し弱く見えるかもしれません
ですが、そもそもスペシャリストになるのは大変です。
技量で同業者をうならせる、そんな実力が必要です。簡単なことではありません。
このページではそんな実力はもちつつ、スーパーマンにはなれない、という解像度で描かれています。
その点はご注意ください。
まとめ|あなたはどのタイプを目指すか?
- スペシャリスト は代替不可能な力を持つ
- ジェネラリスト は幅広く支えることで重宝される
- スーパーマン型 はスペシャリスト+ジェネラリストを兼ね備え、40代以降に特に求められる
あなたはどの道を歩みたいですか?
私は、ゲーム業界にヒーローのような存在――スーパーマンが生まれることを期待しています。