デザイナーの難易度とキャリア

デザイナーの難易度とキャリア

デザイナー。

今やこの言葉ひとつでは何を指しているのかわからないくらい、細分化が進んでいます。
特にゲーム業界では、近年「3Dデザイナー」の需要が急速に高まっています。

3Dデザイナーとは?

文字通り「3D」を扱うデザイナーのこと。
キャラクターモデリングを担当する人もいれば、街や建物などの巨大オブジェクトを作る人もいます。
そこに「動き」を与えるアニメーション、「炎・水・煙」といった表現のエフェクトを付ける演出、
さらに細かく分かれた専門スキルが連なっていきます。

もちろん全部を一人で行うわけではなく、エフェクト専任の「エフェクター」、
アニメーションに特化した「アニメーター」など、それぞれのプロが集まって1つの作品を仕上げるのです。

2Dデザイナーも、分岐が豊富

平面表現を専門とする2Dデザイナーも、ドット絵や一枚絵のイラスト、UIデザインや演出設計など
多岐にわたるジャンルがあります。
中でもUIデザイナーは、ゲームの操作性やユーザビリティを大きく左右する存在として
3Dとは別軸で需要が高まっています。

そして忘れてはいけないのが「イラストレーター」。
企業所属からフリーランスまで幅広く活躍でき、SNSや展示会などで個人が注目されやすい分野でもあります。


何から手をつけていいかわからない人へ

安心してください、皆そこからのスタートです。

「デザイナーになりたいけど、2D?3D?何を選べばいいのか…」
そんな悩みは当たり前。あなた一人ではありません。

まずは「共通して求められる基礎力」から押さえていきましょう。


デザイナーに必要な土台、それは「デッサン力」

  • 対象を正しく観察する力
  • イメージを的確に形にする技術
  • 何もないところから創造する発想力

これらをまとめて「デッサン力」と呼んでいます。

学ぶ方法は人それぞれ。
美術大学、専門学校、独学、YouTube…今の時代は選択肢に恵まれています。
ただし、いずれの道を選ぶにしても「描く時間」と「フィードバック」は欠かせません。
ポートフォリオの精度にも直結します。


就職難易度は? キャリアは?

デザイナーの就職難易度は、ゲーム職種の中では比較的入りやすい部類です。
需要の高さから☆☆(星2)とします。
特に3DやUIは人手不足な傾向があるため、正しい準備をすればチャンスは多いでしょう。

ただし、競合の数も非常に多いです。
個性と技術を戦略的にアピールできなければ、埋もれてしまいます。
そこをどう抜け出すか?は、本サイトでしっかりナビゲートしていきます。


デザイナーからディレクターになれるのか?

結論:なれます。ただし難易度は高いです。

ディレクターになるには、ビジュアル面だけでなくゲーム設計・企画・ビジネス面の視野が求められます。
つまり、並みのプランナー以上にゲーム全体を捉える力が必要ということ。
単にデザインスキルを極めるだけではたどり着けないポジションです。

実際、そこに到達したデザイナーもいますが「会社にいればいつか任される」ではなく、
自分の意志と行動で切り拓く必要があると覚えておいてください。


現場でのキャリアパスは?

入社後は、先輩デザイナーに指導を受けながら、プロジェクト内の実制作に携わります。
得意分野やポートフォリオ次第で、キャラ班・背景班・UI班などに配属されるケースも。

その後は、後輩育成や分野リーダーなどマネジメントも視野に入ってくるでしょう。

会社によっては早くから広範な経験を積ませるところもありますが、
近年は即戦力重視が増えているため、入社時点で一定の強みは持っておきたいところです。


給与や待遇の話をしよう

これは正直にお伝えしますが、デザイナー職は全体的に給与水準が低めです。
「好きな仕事だから給料は二の次」という思考の方が多く、それが相場を下げている要因でもあります。

しかし、これは裏を返せば「突き抜けたスキルさえあれば高く評価される」ということ。
実際、イラスト・UI・エフェクトなど複数領域を横断できるスーパーデザイナーは、
社内でも高評価を受け、フリーになっても成功しやすいです。

重要なのは、自分のゴールをどこに置くか。
昇給を意識するのであれば、会社選び・転職・セルフブランディングを視野に入れましょう。


最後に

「デザイナー」と一言で言っても、その道は無数にあります。

  • 現場で職人として極める
  • チームを率いてマネジメントに進む
  • フリーで自分の名を広げる

どのルートも正解です。
大事なのは、自分がどこを目指すかを早めに意識し、そこに向かって地道に努力を続けること。
このサイトが、その歩みの一助となれば幸いです。


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