プランナー編

プランナー編

プランナーという職種

ゲームプランナー、企画職――呼び方はいくつかありますが、ここでは総称して「プランナー」とします。
そんなプランナーの就職活動で必要な実績は、基本的には「ゲーム企画書」です。

まず強く意識してほしいのは、採用側から見た選定の難易度が非常に高い職種だということ。
わかりやすく例えるなら、アイススケートの採点。
客観的に見て「綺麗」「上手い」とは感じても、点数の妥当性は素人にはわかりづらいですよね。
プロの審査員が判断しているはずですが、細かい理由までは公表されません。

ゲーム企画書も同じ領域です。各社のプロが判断しますが、その「プロ」にも幅があります。
面接や書類が通らなくても落ち込みすぎず、「自分の良さを見抜けなかったんだ」くらいの気持ちでOKです。
企画職は精神的にもタフさが求められるので、そういう切り替えは必須です。


ゲーム企画書とは?

「どう作るのか?」「そもそも何を書くのか?」――まずはここからです。

はるか昔、自分のYouTubeチャンネル用に作った企画書をサンプルとして公開しました。

内容は動画で紹介しています(限定公開でLINEなどはもうやっていません)

私のサンプルはあくまでフォーマット紹介用の簡易版で、視聴者・学生向け。就活向けではありません。
就職活動用の企画書は、ターゲットが採用担当者であることを忘れないでください。


会社ごとの企画書戦略

まず前提として、自分はどのゲーム会社に行きたいのかを明確にしましょう。

  • ソーシャルゲームを手掛けるベンチャー
  • 家庭用ゲーム専門の大手
  • ブロックチェーンなど特殊ジャンルに強い企業
  • こだわらず幅広く受けたい

家庭用ゲーム志望なのに、ソーシャルゲーム向け企画書を出すのはナンセンスです。

また、応募先によって企画書の条件も違います。

  • 5枚以内
  • 枚数制限なし
  • 1枚縛りでまとめ方を試すパターン

最強なのは、その会社専用に作った企画書を出すこと。
しかし、質を保ったまま量産するのは意外と大変で、私も専門学校時代に年間5本しか作れませんでした。

だからこそ、応募先の優先順位をつけて企画書を準備する戦略が必要です。
通過率は運の要素も大きいので、エネルギーと結果が見合わないことも覚悟しましょう。


企画書で見られるポイント

最近、企画書のポイントについて解説した動画をアップしました。
ぜひ参考にしてください。

企画書はあくまで実績作りの一部です。
これに加えて、自己PRで何を添えるかが大切になります。


「面白い人」が好まれる理由

プランナーは、絵もプログラムもできない前提で採用される職種だからこそ、人間的な魅力が強く求められます。
面接官に「会ってみたい」「もっと話を聞きたい」と思わせる力――これが重要です。

例として、趣味欄に「ハムスター」と書いた友人がいました。
面接官は思わず突っ込み、彼はそこから軽快なトークを展開。
それが彼の引き出しのごく一部だと伝わったとき、「一緒に働きたい」と思わせることに成功しました。

あなたにはそういうエピソードがありますか?
なければ今から探せばいいのです。
就職活動で差別化できる要素は、それに気づいた瞬間から作れます。


まとめ

  • プランナー志望なら「ゲーム企画書」が実績の中心
  • 応募先ごとに戦略的に企画書を作成
  • 面白い人間性も武器になる
  • 差別化要素は今からでも作れる

ぜひ、自分の境遇に合わせて本番までに武器を整えてください。


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