マネージャーを知ろう

マネージャーとは?

ゲーム会社には「マネージャー」という職種に就く人がいます。
客観的にあなたを評価し、その結果を組織に伝え、より良い評価を得られるようサポートする存在です。

私は大手を含む複数の会社を渡り歩き、さらに他社の実情もヒアリングしてきました。
その結果、マネージャーの在り方は大きく3種類に分けられることがわかりました。

  1. マネージャーがいない
  2. プレイングマネージャーが存在
  3. マネージング専任のマネージャーが存在

① マネージャーがいないケース

中規模以下の会社でよく見られる傾向です。

  • 10名規模 → 社長が直接社員を評価
  • 30名規模 → 社長が管理職を評価し、管理職がメンバーを評価

要するに、管理職層が兼務しているケースです。
評価の粒度は粗いものの、組織規模に合った形だと言えます。


② プレイングマネージャーが存在するケース

現場で「実作業」をしながらマネージャー業務を行うスタイルです。

  • メリット:一緒に働きながら評価するため、活躍や実績の認識にズレが起きにくい
  • デメリット:作業とマネジメントの両立が難しく、メンバーの成長支援が不十分になりがち

たまに両立できるスーパー人材もいますが、稀な存在です。


③ マネージング専任のマネージャーが存在するケース

資金に余裕がある大手企業で見るケースです。

  • 部や組織単位でマネージャーが配置される
  • 現場の解像度は「本人や関係者の伝達」に依存するため精度は落ちる
  • 代わりに、成長支援やキャリア形成への向き合いは手厚い

ただし、当たりハズレが大きいのも事実です。
第一線を退いた元クリエイターが務める場合が多いため、どうしても現場感覚にズレが出ます。
一方で「徹底して聞き役に回り、俯瞰的にアドバイスする」タイプは非常に有能で学びが多いです。
ちなみにこのタイプに出会ったのは1度だけでした。


マネージャーの本質と注意点

まとめると、マネージャーは組織全体を最大化することが使命です。
そのため彼らは「組織におけるあなたの成長」を重視し、「あなた個人の人生単位の成長」まではフォローしてくれません。

  • 転職を勧めるマネージャーは存在しない
  • 組織の評価基準に沿った目標設定をされる
  • それに応えることは重要だが、それだけが人生の光とは限らない

つまり、マネージャーに任せきりでは危険です。(※良いマネージャーもいます。が、依存しないように、という意味です)
「自分はクリエイターとしてどうなりたいのか?」を常に自問自答し続けることが重要です。


まとめ

  • マネージャーには「いない/プレイング/専任」の3パターンがある
  • どの形でも一長一短があり、当たりハズレも存在する
  • 彼らの役割は「組織成長」であり、「人生成長」ではない
  • 自分のキャリアの最終責任者は、マネージャーではなく自分自身

マネージャーという存在を正しく理解し、期待と依存を切り分けながら、キャリアを主体的に歩んでいきましょう。