「意識レベル」が全てを変える
定期的に「ゲーム遊ぶとき、何に注目しますか?」といった質問を受けます。
私自身も若い頃、著名なクリエイターがどんな視点でゲームを遊んでいるのか気になりました。
そして今振り返ると、答えはシンプルです。
「注目」とはすべて“意識レベル”に依存しているということ。
この記事のテーマは「意識レベルを高めよう」です。
ゲームは総合芸術
私の記事や動画で常に伝えているメッセージに「ゲームは総合芸術である」があります。
ゲーム1本を遊ぶときに意識できる観点は、多ければ多いほど良い。
つまり「何に注目すべきか?」の答えは「すべて」です。
ただし、その「すべて」は人によってまったく違います。
知識が“意識”を生む
リンゴを見たときに「赤い」「美味しそう」としか思わない人もいれば、
「万有引力」を連想する人もいます。
この違いは「知っているか/知らないか」の差です。
知識があるからこそ、意識の幅が広がる。
ゲームでも同じです。
タイトル画面のロゴや利用規約、プレイヤーIDの表示位置やタップ判定など、
普通のプレイヤーは気にしませんが、私はすべてチェックします。
これはプランナー/ディレクターとしての「職業病」でもありますが、
こうした積み重ねが意識レベルを上げ、気付きにつながります。
意識=観点+知識
- デザイナーは構図・レイアウト・表現に強い
- プログラマーは処理や仕組みに強い
- プランナーは演出や体験全体の設計に強い
それぞれの専門領域で「意識の下地」が違うからこそ、気付ける範囲も違います。
逆に言えば、意識できる項目をどれだけ広げられるかが強さになるのです。
「歌って踊れるアイドルが強い」のと同じで、複数領域の意識を高められる人は圧倒的に有利です。
組織が求める“気付き”
組織内でよく言われる言葉に、
「気付けないなら、気付けるやつを呼ばないといけない」
というものがあります。
市場比較で足りない機能や、運用スケジュールの甘さ。
そうした“穴”に誰も気付けないチームは「結果を出せないチーム」と見なされます。
つまり、意識レベルを上げる=組織に求められる人材になるということです。
日常の全てが学び
意識レベルを上げる方法は、ゲームに限りません。
映画、アニメ、広告、街中の看板、人の会話――。
あらゆるものに「気付こう」とする姿勢こそが経験値になります。
- 同じ敵を同じ方法で倒すのではなく、新しい手順を試す
- ただ仕事を繰り返すのではなく、新しい学びを探す
- 残業で時間を浪費するよりも、映画や趣味で新しい刺激を得る
これらはすべて「経験値効率」を高める行動です。
まとめ
- 「注目」は意識レベルで決まる
- 知識があると意識の幅が広がる
- 専門分野ごとの“意識”を持ち寄れる人は強い
- 組織は「気付ける人」を求めている
- 日常の全てを学びに変えることで、経験値効率を最大化できる
今日からぜひ、あらゆる事象に“意識”を向けてみましょう。