プランナーの難易度とキャリア
プランナーという職種。 その言葉から、何を想像するでしょうか? 華やかに企画を立て、ゲームの核を生み出す花形職種と思われがちですが、実態はもっと地に足のついた仕事です。
ここでは「ディレクター」も内包する形で説明します。 ディレクターとはゲーム全体の品質責任を負う存在。 映画で言えば監督のようなポジションです。 プランナーは、そのディレクターのもとで、あらゆる業務を担う、いわば“なんでも屋”。 これが私の考えるプランナー像であり、真理でもあると思っています。
🕰 プランナーという職種の成り立ち
そもそもゲーム黎明期には「プランナー」という職業は存在していませんでした。 ディレクターがデザイナーやプログラマーに指示を出し、企画や調整もすべて担っていたのです。
しかし、ゲーム開発の大型化が進むにつれ、ディレクター一人では業務が回らなくなっていきます。
そうして生まれたのが、プランナーやデバッガーなどの支援職。
そして今ではプランナーの中にも分化が進み、
- ゲーム全体設計を担うレベルデザイン系プランナー
- シナリオ特化のシナリオライター
- 演出に特化した演出プランナー
会社ごとに多様なバリエーションが存在しています。
つまり、プログラム・デザイン以外の領域すべてを扱う可能性がある職種が、プランナーなのです。
💼 キャリアの実態:入社後の歩み
ゲームプランナーとして入社すると、多くの場合は既存運営タイトルに配属されます。 これは家庭用ゲームでもスマホゲームでも変わりません。
最初に任されるのは、
- デバッグ(チェック作業)
- 簡単なデータ整理や仕様書作成
こういった地味で地道な業務が多いです。
就活時には「企画書」を求められるので、俺の考えた最強のゲームを提案できるかも!と意気込んでいたかもしれませんが、それは業務のほんの1%にも満たない領域です。
そこから、徐々にゲーム内のあるパートに関わるようになります。
例えば:
- RPGであれば敵キャラの設計
- アクションゲームであれば特定マップやミッション構成
このようにして、いわゆる“パートプランナー”として実務経験を積んでいき、いずれ“パートリーダー”となる日が来ます。
その後、複数タイトルで成果を出すことができれば、晴れてディレクターへの道も見えてくる。 …とはいえ、30人のプランナーがいて、ディレクターになれるのは1人いるかどうか。
その倍率は非常にシビアです。
🎓 求められるスキルと就職難易度
2025年現在、就職難易度は☆☆☆☆(4/5)。 かつては☆☆☆程度でしたが、時代が変わりました。
理由は以下の通り:
- スマホゲームバブルが落ち着き、採用数が減少
- 他職種と違い、“必須人数”が曖昧なため、人員計画で削られがち
- スキルの可視化が難しく、採用リスクが高いと判断されやすい
一方で、チャンスもあります。
なぜなら「競合が弱い」から。
プランナーを志望する層は、
- デザインやプログラミングができない
- でもゲームが好きでワンチャン何かで入れたら…
という“理想だけ”の応募者が多く存在します。
だからこそ、このサイトを見て、
- 開発現場で必要とされるスキル
- ゲーム設計力や分析力
- プレイヤー目線と開発者目線の両立
既にこういった観点をこのサイトで必要だと学びつつあるあなたは、その時点で何歩もリードしています。
実際に私はプランナー出身の現役ディレクターです。 この道については誰よりも具体的にお伝えできると思っています。
🧭 キャリアの広がりと未来
この道の先にあるもの、それは必ずしもディレクターだけではありません。
- 世界観構築やシナリオ設計に特化したいならシナリオライターへ
- ユーザー体験にこだわるならUX設計や演出系プランナーへ
ゲーム制作の「全体を見る」スキルを磨いたあなたには、将来社内プロデューサーや経営に近い企画職へ進む可能性もあります。
ただし、どの道でも言えることは1つ。 「受け身」では生き残れない職種だということです。
日々、
- ゲームを研究する力
- 社内外との調整力
- 仕様を具体化する文章力
これらを磨き続ける覚悟と努力が必要です。
💬 最後に
プランナーという職業は、誰でも名乗ることができます。 でも、本当の意味で“職業プランナー”として活躍できる人は、ほんの一握りです。
ネットの海で見つかるプランナーやノウハウを教える人、本当に信用に足る人か、かなり怪しいです。
全てをこれにあてはめろとは言いませんが「出来るプランナーは結果を出します」
1つのゲームタイトルを成功に導く、これが出来る人のスタートラインです。
その成功率を結果というならば、少なくともソーシャルゲーム市場において、私以上に結果を出しているプランナー/ディレクターはまだ見たことがありません。
あなたがその一握りを目指すなら、私は全力でその道を照らしたいと思っています。