転職を知ろう|キャリアを広げる選択肢
転職経験者の視点から
1つの会社でずっと勤め上げる――それは素晴らしいことですが、私にはできませんでした。
その代わり、複数の会社を経験することでしか得られない学びを得てきました。
現状、私は4社を経て5社目に在籍しています。
ここでは個人的な理由は脇に置き、通説・基本情報としての転職のメリットとデメリットをお伝えします。
転職のメリット
その1:給与が上がる
近年は新卒でも高額の提示がある会社もありますが、多くのゲーム会社はそうではありません。
評価制度の限界もあり、給与レンジの上昇にはアッパーが設けられているのが現実です。
- 転職では100~200万円の年収アップが見込めるケースが多い
- 一方、社内昇進での上昇額は数十万円にとどまることが大半
つまり、自分に自信があり給与を上げたいなら「転職一択」です。
もし既に十分な給与を得られているなら、この話はスルーして問題ありません。
その2:人脈・見解が広がる
1社に留まれば経験は深まりますが、幅は広がりにくいです。
転職を通じて新しいプロジェクト、新しい人材、新しい技術に触れることで、
自分の現在地を客観的に把握できるようになります。
- 他社のやり方に驚かされる
- 逆に自分の強みを発揮できる
- 同職種の仲間と比較して立ち位置を確認できる
特にゲーム業界は狭いので、人脈が後々の転職やキャリア形成に直結します。
その3:環境を他責にせずに済む
「チャンスを待ち続けて、5年経っても回ってこなかった…」
これは誰にでも起こり得ます。
そこで転職という選択肢を持つことで、
自分の力で環境を選び取った感覚を持てます。
メンタル的にも前向きになれる点は、大きなメリットです。
転職のデメリット
もちろん良いことばかりではありません。
- 立ち上がりの不安
小中学校の進級とは違い、同期がいないアウェー感は強いです。
早期に成果を出せなければ「お荷物」と見られる不安もあります。 - 上司ガチャ
当たりハズレは避けられません。最初の数か月は試される時期でもあります。
不安を乗り越える自信か、楽観的な割り切りか、どちらにしても腹を括る必要があります。
そうです、強い覚悟が必要です。
フォローとして、大手企業は受け入れ体制が整っているので若手ほど心配は少なめです。
また、転職を繰り返すうちに「知り合いつての転職」も増え、課題が軽減される傾向があります。
まとめ|転職を意識するということ
最後に私の持論ですが、クリエイターの強さを支えるのは「実績」です。
- 手掛けたタイトルの数
- 乗り越えた修羅場の経験
これらは1社に居続けても得られる場合もありますが、頻度の兼ね合いで転職を通じて得られる量の方が多いものです。
だからこそ、転職を「必ずするべき」とまでは言いませんが、
常に1つの可能性として意識しておくことがキャリアを広げる鍵だと考えています。