昨今のリメイク祭りについて

ぶっちゃけ開発者的にどう思ってるの?

気になるのはコチラですよね

ゲームクリエイター・ゲーム開発者として、この昨今のリメイク祭りについてどう思っているのか?気になりますよね

これは1ユーザーの話と、開発者の話を切り分けて話をすべきだなと思います。

1ユーザーとしての話

1ユーザーとしても2つの見え方があります。

1つは、自分自身の話。
私は30台のおっさんです。そのおっさんからすれば、リメイクは嬉しいですw

これは素直な話で、今リメイクされているゲームって40代・50代の方が全盛期に楽しんでいたゲームが多いと思います。昨今のFFタクティクスやドラクエ1・2リメイク、7のリメイクなんかがそうですね。

ただ一方でポケモンとか、自身が全盛期だったゲームもリメイクされているのも事実です。

これはリメイクのボリュームゾーンがさらに下のレンジに、自身の加齢とともに推移しているんだと思います。

ちょっと脱線しましたが、自身の感情としてはネガティブはそんななく、プレイ出来ていない昔のゲームが遊びやすくなって帰ってくるという感覚だけが先行しています。

で、大事なのはもう1つの、多くの方が感じているであろう、大衆感覚・意見の話。
雑には「もう一人の僕」ってやつですw

その僕が言うには、やりすぎでしょう。と。

流石に新作発表!と動画や配信見ても「まーたリメイクですか」というくらいにはリメイク作品が目立ちます。

これはね、強火ゲーマーにとっては明確にネガティブです。

お前ら、新作つくれないんか?と。

リメイクという逃げに頼るな!と。

これがもう一人の僕であり、みんな思ってる部分無いんじゃないかなぁと思います。

踏まえて、開発者としてどうなん?

開発者としてはもちろん言葉を選ばないといけないわけなんですが、結構そうなるよなぁ、とは思います。

実際問題、需要が無ければビジネスは成り立ちません。

適当なソフトをリメイクしたからといって売れるわけではないですし、リメイクの仕方も多種多様です。

そこになんの開発力やノウハウ・学びが無いとは思いませんし、そこにトライする意義はあると思います。

会社として、需要もあるリメイクをやることはポジティブですし、それで売上が立つならやらない理由もないです。

ここまではいいんです。開発者としての納得はあります。

問題はここじゃなくて「新作とのバランスが悪い」これじゃないですか?本質は。

1つのナンバリング作品を1個出す間に、過去作のリメイクを3,4本出すタイトルあるじゃないですか。

あれはどうなんだと思うわけです、さすがにw

ゲーム会社としての理想状態ってなんだろう?と考えた時に、収益性を担保するのは大前提ですが

・完全新作本数
・リメイク本数

このバランスは定義すべきだろうとは思うんですよね

ここが崩れると、リメイク会社やんけ!となるし、新作いつやねん!ってツッコミが殺到するんです。

会社規模にもよりますが、ここが2:8くらいだと、どうやねんってなりますよねw

リメイクする=大手ゲーム会社 となるんで、日本を支える大手ゲーム会社がそれは・・・という落胆もあるんだと思います。

結局大事にしないといけないのはコアなファンであり、自社のブランドを毀損しないことです。

長期でゲームを売っていくなら、その信用が財産になります。

リメイクばっかり出して、その信用が得られるとは思いません。

これが全てですね。

新作を作りきる難易度と、リメイクトライの難易度は別物ではありますが、新作にトライ出来ない構造が組織課題・ヒット出せない技術/ノウハウの不足が課題なんだとすれば、そこを是正するのが自分のやるべき未来の仕事だと思いますし、そうして行きたいと思いますね。

以上!