どんなゲームクリエイターになりたい?
このサイトを見ているということは、あなたは少なからずゲームクリエイターという職業に興味を持っているんだと思います。
それは非常にゲーム業界の発展を願う私としても嬉しいことですし、ぜひとも将来のゲームクリエイターになってほしい。
ですが、それと同時にあなたたちに不幸にもなってもらいたくない。なので私はしっかり現実を受け止めてもらいつつ、将来どうしたいかをこのページであなたたちにお伝えしようと思います。
まず、あなたがなりたいと思うゲームクリエイターは、本当に「クリエイター」でしょうか?
よくある勘違いの1つに「ゲームが好き」だから「ゲームクリエイターになりたい」という話があります。
これは間に1つ抜けている。
「ゲームが好き」の間に「動詞」が抜けているのです。
ゲームを「遊ぶ」ことが好きなのか、ゲームを「作る」ことが好きなのか。
この差は非常に大きいものです。
遊ぶことが好きなので、作ることも好きだろうというのは間違いです。
自分を喜ばせることと、他人を喜ばせることでは本質的に異なります。
たとえば、料理人を目指す理由が「美味しいご飯を食べたい」だったら、少しおかしく感じませんか?
それと同じことなのです。
とはいえ、ゲームを実際に作るというのは料理とは比にならないほど難しい。
そんな体験ができる人は、まだまだ多くはありません。
ですが、自分がゲームを好きだと自覚したうえで、
そのゲームをより多くの人に届けることを「仕事」にする覚悟があるのか、ないのか。
この覚悟だけは、就職を目指す前にしっかり考えておいたほうがいいです。
意外にもこれが出来ておらず、ゲーム専門学校に入学してから退学する人や、就職できずに業界を去る人は後を絶ちません。
ちなみに私は大学を中退し、専門学校を経由してゲーム業界に入りました。
良い学校でしたが、それでも言いたいのは、専門学校はビジネスです。
入学してほしいので、ときには甘い言葉を使います。
このサイトのように、赤裸々にリスクや苦労を語ることはそう多くありません。
なので、専門学校を検討する際は、そのあたりの前提も覚えておいてください。
話を戻しましょう。
覚悟を持った上で、改めて「どんなゲームクリエイターになりたいか」を考えてみてください。
職種を知ろう
たとえば「有名ゲームタイトルのスタッフクレジットに名前が載る」ことを目標にするなら、どの職種でも達成可能です。
ですが、ゲームディレクターやプロデューサー、つまりそのタイトルの”顔”として名を残したい


- メタルギアソリッドの小島監督
- スマブラ・カービィの桜井さん
こういったクリエイター像を目指すなら、ゲームプランナーがおすすめです。
絵が好きであれば、デザイナーも選択肢です。最近では以下のように細分化されています
- 3Dデザイナー
- 2Dデザイナー
- UIデザイナー
- エフェクトデザイナー
最初は広くかじりながら、やがて自分の適性と興味で1つに特化していく。
これは非常に重要な流れです。
そして、最後はプログラマー。
ゲーム実装の心臓部を担います。
企画が構想し、デザインが描いたものを動かす役割です。
プログラマーにも大きく分けて:
- クライアントエンジニア
- サーバーエンジニア
といった役割がありますが、これは入社後に選んでも遅くありません。
特殊な専門職という意味では
- サウンドクリエイター
- シナリオライター
こういった職種も挙げられますね。
特にシナリオライターは憧れる方も多い職種でありますし、過去私も憧れていました。
なお、ここでは触れませんが、法務・経理・マーケティングなど、
「ゲーム業界に関わる」仕事もたくさんあります。
ですがこのサイトは「ゲームクリエイター」に特化しています。
どうかその点はご理解ください。
ここまで理解できた方は、次の1章「個人クリエイターか、企業クリエイターか」に進んでみましょう。