企業クリエイターとは?
企業ゲームクリエイターとは、ゲーム会社に所属し、チームでゲームを制作する人たちのことです。業界内ではこちらの道を歩む人の方が多数派であり、「ゲーム業界に就職する」とは、基本的にこの働き方を指します。
ゲーム会社で働く4つのリアル
やりがい:作りたいだけじゃ足りない
企業でゲームを作るということは、**“ビジネスとして成立するゲーム”**を作るということです。
よく「面白いゲームを作りたい」と言いますが、正確には「面白くて売れるゲームを作らなければなりません」。
つまり、「売れない面白さ」は価値にならないという世界です。

例として、ゲートボールのゲームを作ることを考えてみてください。いざ作れば面白くなるかもしれませんが、市場としての需要やプレイヤー人口の少なさが大きな障壁となります。
このように、企業でゲームを作る=企画を論理的に成立させる力が問われるのです。
「自分が面白いと思う」だけでは議論が成立しない現場で、“ビジネスとして成り立つ面白さ”を探すことにやりがいを感じられるかどうかが重要です。
私個人としては、ここに大きな面白さを感じて10年以上業界にいます。好きなゲームたちが、すべて「売れる商品としての正しさ」を持っていたと気づいたとき、視点が変わると思います。
収入:実力が収入に直結する
ゲーム業界は実力主義の色が濃い業界です。論理的に企画を通し、成果を出せば、若くして年収アップを狙うことも可能です。
私自身、20代後半で年収1,000万円超えを実現しました(※ボーナスによる変動ではなく、基本年収です)
- 入社時(20歳)…250〜300万円
- 転職1回目(22歳)…450万円
- 転職2回目(25歳)…600万円〜
- 転職3回目(29歳)…900万円〜
- 転職4回目(年齢非公開)…XXXX万円
実力をつければ転職先にも困らず、評価制度の整った企業であれば、若くても正当に評価されます。
逆に、スキルを磨かず業務に流されていくと、収入も停滞しやすいです。
「安定」とは単に会社に所属し続けることではなく、
「自身のスキルに裏付けされた継続的な市場価値」である
というのが私の持論です。
安定:会社選びと成長戦略で実現できる
大手企業やグループ傘下の会社はつぶれにくく、ある種「安定」と呼べます。
ですが、本当の安定は自分の価値を上げ続けることです。
私自身、複数の有名ゲーム会社でプランナーやディレクターとして働いてきましたが、スキルに裏打ちされた自信があれば、転職も怖くないことを実感しています。
ゲーム業界に限らない話かもしれませんが「自分の成長=安定」である、という考え方を持ってほしいです。
勤怠:今のゲーム業界はブラックじゃない
「ゲーム業界=ブラック」という印象を持っている方も多いかもしれません。
ですが、現在(2025年時点)、中堅以上のゲーム会社では法整備や働き方改革が進み、労働環境は大きく改善されています。
とくに大手企業ではリモートワーク制度やフレックスタイム制度も整っており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。
とはいえ、ゲームのリリース前(マスターアップ前)はどうしても忙しくなる傾向はあります。
これはゲーム業界に限らず、どんな制作業にもある“仕上げの追い込み”です。
☕ こちらの動画でも、ゲーム業界の労働環境について語っています。
最後に:あなたの”終着地点”を考えてみよう
就職をゴールにせず、**「その先、自分はどんなクリエイターになりたいか」**を持ってください。
- あの有名クリエイターの隣でゲームを作ること
- スタッフロールに自分の名前が載ること
- 自分の顔となるヒットゲームを世に出すこと
あなたの人生のゴールが明確であれば、会社の中での役割に忙殺されても、軸を見失うことなく自分の道を選んでいけるはずです。
私自身、このサイトやYouTubeでの発信も「自分の終着点」に向けた活動の一環です。
ぜひ、あなたにもその視点を持って、企業ゲームクリエイターとしての道を考えてほしいと思います。
🎯 次のステップ
このページを読み終えたあなたは、すでに一歩を踏み出しています。
ここで一度、スマホのメモやノートにこう書いてみてください:
- 「自分が目指すゲームクリエイター像」
- 「そのために必要そうなスキル」
小さな行動が、将来の大きな一歩につながります。
それでは次の章に向かいましょう